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文書作成日:2010/07/10



 例年夏になると、労務管理においては熱中症の発症が大きな問題となります。熱中症による死亡災害に関する統計を見ると、7月・8月に発生が集中していますので、この時期においてはその対策が不可欠です。熱中症は建設業など屋外作業において発生するイメージが強いと思いますが、実際には工場など室内での発生も非常に多く見られるので注意が必要です。


 そもそも熱中症とは、高温の環境下で体温調整や循環機能等の働きに障害が起こる病気の総称で、熱射病、熱けいれん、熱虚脱、熱疲はいに分けられます。特に熱射病については、熱中症の中でも致命率が高く、緊急の治療を要すると言われている怖い病気です。以下では予防策、初期症状の把握および救急措置を確認しておきましょう。

 

[予防策]
  熱中症の基本的な対策としては、まず発症しないための以下のようなことに注意した予防策が必要となります。

  1. 作業環境面
    □日除けや風通しを良くするための設備を設置し、作業中は適宜散水する。
    □水分・塩分補給を行い、また身体を適度に冷やすことのできる冷たいおしぼりなどの物品を用意する。
    □日陰などの涼しい場所に休憩場所を確保する。
  2. 作業面
    □十分な休憩時間や作業休止時間を確保する。
    □作業服は吸湿性・通気性の良いものを着用する。
  3. 健康面
    □健康診断や巡視などにより、作業者の健康状態を把握しておく。

[熱中症の初期症状の把握]
  まずは予防策が重要となりますが、その上で、熱中症の初期症状を早めに見極め、必要な応急措置を取ることが求められます。熱中症には以下のような初期症状が見られますので、まずはこうした症状が見られないか、注意しておくことが重要です。

□高い体温
□赤い・熱い・乾いた皮膚(全く汗をかかない、触ると熱い)
□ズキンズキンとする頭痛
□めまい、吐き気
□意識の障害(応答が奇妙である、呼びかけに反応がないなど)

[救急措置]
  実際に熱中症が発生してしまった際には、以下の手当を早急に行った上で、直ちに病院に連れて行き、医師の手当を受けることが必要です。

□涼しい場所で安静にする(安静中は1人にさせない)。
□水やスポーツドリンクなどを取らせる。
□体温が高いときは、裸体に近い状態にし、冷水をかけながら扇風機の風を当てるなどして、体温の低下を図る。

 また緊急時の備え、近くの病院や診療所の所在地や連絡先を把握し、緊急連絡網を作成して、関係者に知らせておくことも必要です。


※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
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